妙心寺東林院 精進料理教室 12月

今年最後の精進料理教室に参加しました。

to-rin-in
  • 場所:〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町59
  • 日時:火・金 10時〜13時 1月はお休み。他にも休みの日があります。要予約(まず電話。その後、往復ハガキで申し込み)。
  • 金額:3,500円(税込)*当日払い。できるだけお釣りがないよう。
  • 持ち物:エプロン、筆記具
  • 電話:075-463-1334

レシピに加えたいと思ったのは、ギンナンの磯香焼き。

銀杏と言うと、茶碗蒸ししか思い浮かばないですが、これは茹でた銀杏を潰して作ります。

海苔の良い香りがする、ご飯が進む一品でした。酒の肴にもお勧めだそうです。

写真は、左がギンナンの磯香焼き、右がナメコの大根おろし和えです。


今回作った3品の中で、一番大変だったのはゴマ豆腐です。胡麻豆腐は禅寺では、最高の、おもてなし料理だそうです。

レシピの説明の前、和尚の「(この教室で)胡麻豆腐作ったことのある人。」という質問に手を挙げたのは、1、2名。「それは困ったな。」と呟かれていました。

胡麻ペーストを使った、簡単な方法もあるそうなのですが、今回は風味が良い、胡麻を擦るところから始めます。その作業がとても大変なんだそうです。

ラッキーなことに、私の参加したグループには以前作ったことのある人が入っていました。なので、胡麻擂りはその方中心で行い、とても美味しいゴマ豆腐になりました。

しかし、胡麻擂り作業は大変でした。交代でやらないと疲れてしまいます。胡麻を擂り潰した後も、油が滲み出てテカリが出るまで擂り続けます。

最初は滑り止めのついたすり鉢で、一人で擦っていられるのですが、擦っていくうち油が出てきてどんどん重たくなってきます。

途中から、動かない様にすり鉢を押さえる人が加わり、二人体制で擦り続けました。30分以上擦っていたのではないかと思います。一人で全てやったら、筋肉痛になると思います。時間も、もっとかかるでしょう。

このゴマ豆腐作りで、禅の「食(作って、食べる)も修行のうち」という意味がよく分かりました。だから最高のおもてなし料理と言われるのでしょう。

和尚に確認してもらい、OKが出たら、水を加え、木綿の晒しを縫って作った袋で漉します。すり鉢の隙間に入ったゴマも、水を追加しながら、茶筅 ちゃせんを使って洗い出し、全て漉しました。そこに葛粉を入れ、火にかけ練っていきます。

今回使用したのは、本物の葛粉です。市販のジャガイモなどのでんぷんが入ったものではありません。市販品で作るのと、100%の葛粉では、粘りが違うのだそうです。もちろん値段も。

今回の葛粉は、吉野の葛粉でした。確かにスーパーで売っているものとは全く違う、粘りと風味のあるものでした。家でも作ってみたいのですが、まずは葛粉探しから始めなくては。普段利用するスーパーには置いてないと思います。


今年最後の料理教室は、今まで参加した4回の中で、一番大変でした。銀杏の殻剥きと、胡麻擂り。地味で根気が必要な作業が多かったです。でも禅寺で、最高のおもてなし料理を食べることができました。毎年12月は、ゴマ豆腐が献立に入るそうです。

(朝日新聞のサイトに飛びます) 西川和尚のらくらく精進料理 ←こちらでも和尚のレシピを読むことができます。

ゴマ豆腐の動画もありました。ただし、胡麻ペーストを使った、簡単な作り方になっていました。

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